家紋は苗字の代わりとして昔から大事に受け継がれている、いわばシンボルマークのようなものです。プロ野球や、その他のスポーツ競技チームにもオリジナルのシンボルマークが存在し、 各企業にも「社紋」というものが存在します。この発送の原点が家紋です。家紋の無い家はないと言われています。 家紋の発祥は平安時代といわれ、戦国の世など、徳川家康・織田信長などの武将ごとに紋(シンボルマーク)を作ったことからが始まりとされています。 同じような甲冑では敵味方が分からないので「マーク(家紋)」で判断してたんですね。
多くのご家庭では、なんらかの形で家紋が敬称されています。例えば「お墓」。墓石にはほぼ家紋が刻印されています。 あとは「形見の品」に家紋が入っているケースがあります。「家系図」に記されている場合もありますね。 しかし、なかには御先祖様が戦争で亡くなったり、行方がわからなくなったケースなど、家紋の敬称が困難だったケースあるかと思われます。 やはり中にはどうしても継承されている家紋を調べることができない場合もあります。 この場合、新しく家紋を考えることになりますが、安易にデザインだけで決めることはお勧めできません。紋には少なからず敬称の生い立ちが存在します。 中には格式が非常に高いものや、名前と家紋に由来があるものなどがあります。たとえば天皇陛下の紋は「十六枚重ね菊」ですが、これと同じ紋にしたい、と言われても選択することはできかねます。 過去の武将の家紋も、なんの由来もないのに選択することは如何なものかと思います。 また苗字に由来した家紋というのも存在し、お客様により適切な家紋があるかもしれません。 新しく家紋を考える場合にはご相談して頂けたら幸いです。お問合せフォームからご連絡下さい。 また、家紋(形)はわかるのだけど呼び名(家紋名)がわからない場合が良く有ります。 この場合には、当サイトの「家紋名の写真鑑定」をご利用下さい。 こちらから写真を送って頂ければ、追って家紋名を添えてご返信致します。
実は家紋には複数の継承のされ方があります。家を代表する公式の紋が「定紋(じょうもん)」又は「正門(せいもん)」と呼ばれ、 それ以外にも「副紋(ふくもん)」又は「控紋(ひかえもん)」というものがあります。 一般的に定紋が「男紋」とされ副紋が「女紋」とされているところが多いようです。紋の大きさも異なります。 男紋は1寸(約3.8cm)と大きく、女紋は五分五厘(約2cm)という昔ながらのルールがあります。地域によっても差があり、東日本では女紋はあまりなく、西日本では女紋を持っている家系が多いようです。 冠婚葬祭など正装の場には家系を代表する男紋が使われ、女紋があるところでは御茶会や踊りの場で使われているようです。墓石に刻印するのは「男紋」となります。